日本の確定申告 非居住者の申告方法
日本の確定申告については、さんざん手引や参考情報がありますので、自力でなんとかなると思ったのですが、意外なほど非居住者に関する情報がありません。
税務署に問い合わせてもいちいち回答が出るまで待たされますので、覚悟して進める必要があります。
おさらい
基本のおさらいです。
- 申告対象者 :給与以外で20万円以上の収入のある人、住宅ローン控除を受ける人等、一定の人。*1
- 申告期限 :翌年の2/16から3/15まで。*2*3
- 申告方法 :e-Tax*4、紙での持ち込み、紙での郵送。*5
- 申告先 :住所地を管轄する税務署。非居住者の場合、基本的には最後の住所地で申告します。もう住んでないマンションの部屋番号を書くのも変な感じがしますが、そういうものと思って割りきりましょう。
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e-Taxが使えない
気をつけなければならないのは、非居住者はe-Taxが使えないということです。どういうことかと言うと、e-Taxは住基ネットカードを使用して個人を識別します。住基ネットは各自治体から「住民票情報」を収拾したデータベースです。
もうわかりますね。非居住者は住民票を抜いてから出国するので、e-Taxを使う余地が無いのです。
私もこの事実を知って腰を抜かしました。誰よりも、一番、圧倒的に、電子申告をしたいであろう海外居住者が、ハナから対象外なのです。
ではどうするか
非居住者というのは建前上、出国時に納税管理人を選定して、その人にかわりに確定申告をやってもらうということになっています。
でも、そんな都合の良い納税管理人がいるわけがありません。*6普通は自力でほぼほぼやり、添付書類も全部揃えてから、親や親戚に頼んで送付だけしてもらうことになるでしょう。
私の場合、直接税務署に送っちゃいますけどね。
準備は良いですか?
では次回以降具体的な話に入って行きましょう!